グラスリップ 第12話「花火(再び)」

グラスリップ第十二話

未来の欠片、それは未来を見ていたのではなくあり得たかもしれない可能性を見ていたのか。透子ちゃんは駆の母親と自分の父親が作ったガラス細工のある空間で「可能性のイメージ」に捕らわれる。駆ではなく透子自身がこの町に引っ越してきた立場として未来の欠片の中に見た冬の日をおとずれる。

おそらく駆が今まで未来の欠片を見ていた理由は透子が言っていた「忘れられない場所を持っていないから認識されない」ってのだったんだろう。そしてそれこそが「当たり前の唐突な孤独」であり、いつも転校を繰り返し友達との共通の場所を築けなかった、そして友達の中から唐突についていけない話の出る孤独を味わってきた駆独特のものだったのだろう。

駆が未来の欠片を見てなくなったのは、透子との思い出の場所ができたから。おそらく2人で寝転がったあの山であり、一緒に過ごしたあの美術室であるのだろう。「ありえたかもしれない可能性」なんて見なくても満たされたから見えなくなった。ということなのだろう。しかし、逆にいまだに透子ちゃんに見えているのはなぜだ。元々見えていたらしいが、なぜなのだろう。上の条件だと当てはまらない気がするが・・・もっと別の回答があるのかもしれないな。次はついに最終回!