大図書館の羊飼い 第十二話

大図書館の羊飼い第十二話見ました

 ハッピー修羅場エンド。

予想通り、ナナイさんが筧の本を燃やしたのはブラフだったか。最終的に筧は羊飼いから普通の高校生、というより、汐見ハッピープロジェクトの一員として白崎の元に帰ってきたわけだ。前話で白崎の言った通り、羊飼いのままの筧では白崎を助けることができなかったってところがいいね。

人類の歴史を影から見守る必要のある羊飼いとして、流儀に反することをしてしまった筧は羊飼い失格に。おそらくはそうでもして副会長を完全に負かさないと、結局副会長が何かやらかして白崎が死ぬような運命の流れになってしまっていたんだろうな。

だが、この話全体を見るとして、いったいテーマはなんだったのだろうか?誰もを助けようとする羊飼いよりも、身近な人を全力で助けたいと思う気持ちへの肯定だろうか。あるいは、誰からも忘れられる羊飼いがもたらす幸福よりも、近くで寄り添って歩いてくれる人がもたらす幸福の方を選びたいというささやかな願いだろうか。

全体的にすっきりとしたストーリーとやわらかい塗りに、良く動き愛嬌のある作画。さらに設定にも惹かれるところがあった。この作品を私のラマタにしよう。