私は日本国民に対して事実上無制限の権限をもっていた。歴史上いかなる植民地総督も、征服者も、総司令官も、私が日本国民に対してもったほどの権力をもったことはなかった。私の権力は至上のものであった。
ーーダグラス・マッカーサー「マッカーサー回想記」
第二次世界大戦は70年以上も前に終わった。私も戦後生まれで、戦争のことは記録の中でしか知らない。だが、戦争の記憶というものはその民族に数世紀は残るともいわれている。では、その戦争の記憶が今の文学やアニメにも影響を与えているのであろうか?
今回は、かつての植民地政策が残した影響を読み取っていく批評である「ポストコロニアル批評」を試していく。
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