「許されざるアニメ」とは「サントラを発売しないアニメ作品」の事である。
なぜサントラを発売しないと許されないかと言うと、私の趣味がアニメなどの良BGMを集めて聴くことだからだ。
約1年前に書いた上記の雑記に、追記しなければならないことができた。
それは何かと言うと、サントラの「質」の要素の追加である。「質」と言っても「この曲はこのように素晴らしく、そんな曲が収録曲のなかの7割を超えているため、このサントラは名盤である」などということを定義したいのではない。「サントラ」が「サントラ」であるための絶対的な要素。つまり「作中のBGMがちゃんと入っているのか」という要素についてである。
1年前はあまり意識していなかったのだが、サントラを発売しているにも関わらず作中のBGMが全部はいっていないものが多いのではないかと感じる。とはいえ、私が特に残念に思ったのは2つのサントラだけである・・・「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」と「ノブナガン」だ。
銀河機攻隊マジェスティックプリンス オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: 石川智晶,渡辺俊幸
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2013/12/18
- メディア: CD
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まず、マジェスティックプリンスのサントラにはブラックシックス覚醒時のBGMが入っていない。このあたり結構致命的である。また、ケレス対戦でレッドファイブとジアート機が邂逅したシーンのBGMも入っていない。
2.ノブナガン
ノブナガンのサントラには1話で小椋しおが目覚めてから修学旅行に急ぐシーンのBGMと台湾へ行き観光名所を巡っているところのBGMが収録されていない。このあたりの音楽も非常に好きであったため、残念である。
なぜ作中BGMが全曲収録されていないのか、私が知る由もないが、勝手に商売的な意味合いがあるのだろうと考えている。つまりすべてのBGMを売ろうとするとCDを2枚以上にしなければならず、原価がかさむからという理由だ。だが、どんな理由にせよ良いBGMがすべて収録されていないのは残念と言わざるをえない。
しかし、この「質」の点において「あまり感心できないアニメ」つまり「サントラをBD/DVDを抱き合わせで発売するアニメ」は優秀である。謎の彼女X、幻影ヲ駆ケル太陽などは「あまり感心できないアニメ」ではあるのだが、2巻に分けてサントラCDを特典としており、作中使われたBGMが漏れていることもないように感じている。特に幻影ヲ駆ケル太陽は作中で使われなかったBGMに関しても収録しているという充実っぷりである。
そう、たとえ「あまり感心できないアニメ」であっても「質」の観点から言うと、「良いアニメ」よりも優れていることが往々にしてありうるのである。
良いBGMの作品はサントラを単独販売してもらって、アニメとは別に楽しみたい。だが、作中BGMの完全な網羅を望むならBD特典にしてもらった方がよい。世の中、ままならないものである。