フラクタル Blu-ray 4巻購入

ついにフラクタル最終巻。

全4巻という期間・価格的にも素晴らしい作品だった。このアニメ、ネットではかなり酷評されているが、最初見たときは
確かに酷評されるだろうと思われる出来だと思った。最終話まで見てもわけが分からず、『つまらないなぁ』と思ったアニメは
初めてかもしれない。


だからこそ、Blu-rayを買おうと思ったわけだ。
こういうわけのわかんないアニメを自分解釈で改変していくのもアニメの面白さの一つ、このアニメは自己解釈できるところが多いので、
そういう楽しみ方がしやすい。


それはそれとて、


このアニメの前提として『フラクタル』というシステムがあった。このシステムのおかげで人は働かなくても一定水準の生活は行えるようになっている。
この世界に住むほとんどの人はフラクタルにどっぷりとつかっていて、フラクタルなしでは生きることが困難になるレベルにある。

1000年後の世界を描いている本作品だが、上記の点に関しては現代社会とあんまり変わらないようにも思える。現代にはフラクタルこそないものの、
人々の生活基盤となる様々なもの...電気・ガス・水道等...が世間一般に浸透している。これらがすべてなくなれば、大混乱どころの話ではない。


それを踏まえると、ロストミレニアムという作中の団体は「電気・ガス・水道を廃止し、原始の人間らしい生活に戻ろう」という目的を掲げ、一般市民に対しても
自分たちの思想を強制するような行動をとっている。そりゃあ、テロリストと言われても仕方ない。人も殺してるし。


ロストミレニアムが行ったことは批難されてしかるべきだが、その思想の行きつく先が間違っているかは誰にもわからない。


フラクタルとロストミレニアムどちらかが滅びに向かっていたとしても、別の一方は生き延びるように。人類が滅んでしまわないように。


現実にロストミレニアムみたいな思想をもって活動している団体がいるのかどうかは知らないが、人類の存続を長い目で見るとそういう存在も必要になってくるのかもしれない。




ということをだらだらと考え込んでしまうくらいにアニメ『フラクタル』は素晴らしい作品だったんだよ!